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歯のチェック  豊後 健太郎

 歯を噛むことで、分泌される唾液には、さまざまな働きがあり、発ガン物質の毒性を弱める効果もあることがわかっています。
 歯の噛み合わせと脳の血管障害との間にも関連があるといわれています。 歯を失うと噛めないのはもちろん、全身の健康にも大きく影響してくるものです。 一本でも多く自分の歯を残すために、正しいケアを今日から始めましょう。 また、予防や早期発見には定期的な検診が欠かせません。

咬合誘導について  田中 希代子

 咬合誘導とは、成長期の間に、顎の成長を妨げている要因を取り除いたり、積極的に永久歯の生える隙間を作ったりして正常な永久歯列へと導くための治療です。 つまり、永久歯歯列矯正の予防的治療と考えていただいてよいでしょう。
実際、早い時期に適切な咬合誘導を施すことにより、永久歯の歯列矯正が必要でなくなるケースが少なくありません。
 咬合誘導のメリットとしては、より理想的な正常咬合が得られること、再発の心配が少ないこと、治療費用が安いこと等が挙げられます。
 素人では気が付かない不正咬合も案外多いものです。 小さなお子さんをお持ちの保護者の方には、是非一度かかりつけの専門医にチェックを受けられることをお勧めいたします。

『みにくいアヒルの子』時代  小寺 修

 子供さんが小学校へ上がった頃、上の前歯の真中が開いて外向きに生えてきたと、びっくりされる親ごさんがいらっしゃいます。 実は、上の前歯4本は熊の手のように間が開いて、すきっ歯で生えてくるのが正常です。 この時期を『みにくいアヒルの子』時代と呼びます。これはあとから生え代わる犬歯のスペースを確保するためで、 犬歯が生えることによって自然と隙間が閉じてゆきます。
 ところが最近は前歯4本が隙間なくきれいに並んで生えてくる子供さんが増えて来ています。 これは実は歯に対して顎の骨が小さいか、顎の骨に対して歯が大きいか、もしくはその両方が考えられます。 この場合は犬歯が八重歯になってしまう可能性が高いです。 前歯4本の隙間がなかったり、重なっている場合は、一度かかりつけの歯科医に相談されると良いでしょう。

リップシール   田中 道生

 通常、人は口唇を閉じて(リップシール)鼻で呼吸します。
 しかし、常に口を開けていると、口の周囲の筋肉(口輪筋)が弱くなります。 この筋力の減少を補うために、他の筋肉が過剰に働き、全体の筋肉のバランスが悪くなります。
 成長期にこの状態が続くと、口の形だけでなく、歯並びやあごの骨の形まで悪くなります。 また、長期にわたって口で呼吸すると、歯肉が常に乾燥状態におかれ、組織の抵抗力が弱くなり歯肉炎の原因にもなります。
 常に口唇を閉じるリップシールを意識しましょう。 口呼吸は本人が自覚していない場合が多いので、家族の観察と注意が大切です。

歯の噛み合わせのおはなし  大矢 啓史

 大人の人で、標準上下28本の歯が、上顎、下顎それぞれ隣の歯と接触し、咬合平面(実際は球面)を境にして、上下の歯が並んでいるのが、噛み合わせです。 顎の運動はこの平面に沿って滑らかに動きます。 ところが、早期に歯を失いますと、抜けた隣の歯の倒れこみや、抜けた歯の噛む相手の歯の挺出などがおこり、 平面が崩れ、スムーズな動きが出来なくなります。 それにより、口が開けにくくなるなどの症状(顎関節症)をおこすことがあります。 また、生まれつき、歯並びが悪く、顎の運動に制限がある方もいます。 歯並びが悪いと、歯が磨きにくく、虫歯や歯周病の問題もでてきます。 歯科補綴、矯正、外科など総合的な診断が必要です。

矯正治療   生田 直

 矯正装置を付けている人を見かける機会が多くなりました。 凹凸であった歯が何年かのうちにきれいになるのを見かけたことがある人も多いと思います。 歯を動かすことはマジックでも何でもなく、歯が本来もっている性質を利用しているだけなのです。
 現代の矯正テクニックは以前と比べると進歩しており、年齢に応じていろいろなことができ、ほとんど治らないものはないと言ってもいいほどです。 しかし、どの程度治るのか、簡単なのか、難しいのか、装置は単純なものですむのか、大がかりなものなのか、等々それぞれ違います。
 気になる方は一度歯科医に相談してください。