家族でチェック 井殿 由紀
学校健診の場で、小学生にも歯肉炎や歯石沈着を見る事があります。
特に小学校高学年頃より増加しているようです。
幼児期には歯みがきをチェックしていた保護者の方も、子供の年齢があがるにつれ、その機会が少なくなってきます。
丁度小学校高学年を境に、口腔内の自己管理に差が出始めるようです。
歯垢や歯石のつきやすさは、唾液の性状、食物の嗜好、歯並びなどにより、人それぞれ違います。
ですから、自分の磨きにくい場所や磨けていない場所を知る事が大切です。歯垢染め出し剤も手に入りやすくなりました。
今一度、御家族で歯磨きをチェックしてみましょう。
定期健診のすすめ 井殿 由紀
最近では、虫歯や歯周病の治療がすべて終わり、健康になった歯を守っていく『予防』が大切とされるようになってきました。
予防で一番大切な事が、自分自身で行うプラークコントロールです。
そして、これが十分であるかどうかのチェックが、歯科定期健診です。
定期健診では歯科検診、歯磨きの良否、歯垢歯石除去、専門的な歯科クリーニング、フッ素塗布などを行っています。
虫歯や歯周病で歯を抜くことが多い今、そうならない為に、
定期健診で現在の口の中の危険度を調べ、効果的な予防プログラムをたてて実践し、一生涯自分の歯でかめるよう努力していきませんか。
かかりつけ歯科医 生田 直
人体に限らず、長年使えばガタがくるのは仕方がないことでしょう。
なかでも、三度々々の食事どころか、終日酷使されてきた歯の場合、個々の心構え次第で程度の差はあっても、どうしても疲労の度合いはひどいものです。
現に症状は進んでいるのに自覚していない人も含めると、80%もの人がむし歯や歯周病などにかかっているといわれる程です。
せっかく長生きしても、おいしく食べる楽しみを奪われてしまっては楽しいはずの人生も台無しです。
では、どうしたらいいのか、予防から治療まで含めた生涯の歯の健康管理をかかりつけ歯科医と共に管理しましょう。
『人生を倍楽しもう』という願いをこめて。
学校健診について 中道 雄司
三田市では年に2回、学校健診を行っています。
健診で診ることは、今生えている歯の数、虫歯の有無、処置歯の数、歯列、咬合の異常の有無、顎関節の異常の有無、歯肉炎の有無と清掃状態などを診ます。
健診の結果、もし治療や観察の必要な歯や病気があれば、健診後のお知らせ(治療勧告書)の用紙をもらいます。
用紙をもらったら、できるだけ早く学校歯科医か、かかりつけの歯科医へ行きましょう。
歯科医院へ行って、虫歯がもっと多かったり、逆に少なかったりする事もあるかもしれませんが、
それは学校で行う(健診)と歯科医院での(検診)が違うためです。ご了承ください。
歯の検診 豊後 健太郎
歯を噛む回数が多いほど、その刺激が脳の広範囲に行き渡ることも実証されており、噛むことで記憶力が向上し、ストレスを抑える効果があることもわかりました。
歯を失うと噛めないのはもちろん。全身の健康にも大きく影響してくるものです。一本でも多くの自分の歯を残すために、正しいケアを今日からはじめましょう。
また、予防や早期発見には定期的な検診が欠かせません。
最低半年に一度は、近くの歯科医院でチェックしてもらいましょう。
定期検診へどうぞ 福田 俊明
「歯医者には、痛みが出たり、腫れたり、取れたりしたときだけ行く」、
「一番出かけたくないところ」といわれる方が、ほとんどだと思います。
でも、虫歯が進めば進むほど治療には時間もお金もかかることになります。
また、歯周病は進行していても気づかないことが問題で、治療がままならないこともあります。
これらのことから、痛みなどのトラブルが出る前に、定期検診という形で歯医者の門をたたいてほしいものなのです。
できればかかりつけの親切でやさしい歯医者を持ち、ちょっと気になることでも気軽に相談に乗ってもらえる関係が、望ましいのではないでしょうか。
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