口臭でお悩みの方に 岡本 晴夫
口臭は生理的口臭、心因性口臭、病的口臭に分類されます。
生理的口臭は、病気が無くても自然に生じ、歯磨きや口をゆすぐことで対処できます。
心因性口臭は、実際は口臭がないのにあると思い込んでいる場合で、カウンセリングを中心とした治療をします。
病的口臭は、歯周病などが原因の場合と、蓄膿症や扁桃炎、糖尿病などが原因の場合があります。
口の中が不潔だと、歯周ポケットにいる細菌や舌の表面を覆う舌苔が独特の嫌なにおいを出します。
また、虫歯が原因の場合もあります。口の中の病気は口臭の原因の八割程度を占めます。
気になる方は一度歯科医院に相談して下さい。
歯ぎしりについて 奥舎 良清
歯ぎしりは、睡眠中ときとして覚醒時にも起こり、多くはギリギリと音をたてて歯をこすり合わせるものです。
このことにより歯や歯茎に過大な影響を与えることもよくあります。
自覚症状としては、強いくいしばりのため歯の痛み、頭の痛みなどを訴えることもありますが、
本人が自覚しないことも多いようです。
治療法としては、噛み合わせの調整や自己暗示療法が行われ、
歯ぎしりによる障害を軽減させる処置としては、ナイトガードが用いられます。
歯ぎしり(その2) 奥舎 良清
以前、この紙面で歯軋りについて書かせていただきましたが、歯軋りをする人は案外多いようです。
一般に睡眠中の歯軋りは、本人が自覚のないまま長年にわたり歯をキリキリこすり合わせている状態になります。
その結果、歯のみならず歯周にも多大な影響を及ぼします。
歯軋りが長年にわたり続いている方や自分もそうかもと思われている方も、
その障害を軽減させる方法としてないとガードの装着をお勧めします。
気になる方は、かかりつけの歯医者さんに相談してみてください。
知覚過敏のおはなし 浅原 隆史
もうすぐ夏になり、冷たいものがとてもおいしく感じられる季節になりますね。
さてそこで今回は「知覚過敏症」のお話をします。
この「知覚過敏症」は、特に虫歯になっているわけでもないのに、冷たい水やハミガキなどで「ピリッ」とくる痛みの事をいいます。
その原因は、歯ぐきがやせて歯の根が見えている場合や、ハミガキのしすぎなどがあげられます。
また治療法には、食生活改善、ブラッシング、薬物の塗布等さまざまあります。
そこで、このような症状がみられた場合には、歯科医師に相談してその原因を十分に理解し、適切な治療が行えるように心がけましょう。
歯医者さんでいびきを治す! 古田 巌
いびきをかいていると熟睡していると思われますが全く正反対で、眠りが浅くて十分な睡眠がとれず、
そのため疲れがとれなかったり、日中居眠りしやすかったりして集中力や記憶力が低下する、
イライラするなどの弊害をもたらします。
車の運転をしている場合などに、それが原因で事故を起こす危険性もあります。
さらに呼吸障害によって酸素不足になり、循環器系や呼吸器系に悪影響を及ぼして、
高血圧や心臓病、脳梗塞などにかかりやすくなります。
いびきは自分で自分の首を絞めているようなものです。体が発している警告音なのです。
歯の変色について 尾崎 司
歯の色が変わる原因は色々ありますが、大きく次の3つが考えられます。
一つは、食品やタバコによる着色です。
歯の表面にコーヒーや紅茶、赤ワイン、カレーなどの色素が付いたり、タバコのヤニが付いたりしているものです。
歯垢が付いて黄ばんで見える場合もあります。
二つ目は、加齢による変色です。年をとるにつれて歯の色が、ある程度変わってくるのは、しかたのないことです。
三つ目は、薬剤や病気、外傷などの影響による歯の深部からの変色です。
歯質そのものが、本来の白い色調から茶褐色や黄色に変化しているもので、テトラサイクリンを飲んだ場合などによく見られます。
むし歯による変色も意外に多くあるようです。
親知らず(智歯)は抜かなくてはいけないか 大槻 榮人
親知らずは口内の一番奥に生えてくる歯で高校生以下になると、色々問題が起きてきます。
正常な位置、方向に生えるのは20%以下でほとんどは埋伏、半埋伏したり、異常な方向に生えたりします。
親知らずの位置は、側面に頬が迫っているため、清掃しづらく虫歯になりやすい場所です。
また、遅れて生えてくるため歯列全体を後方から押し、歯並びに悪影響を与えることもあります。
さらに下顎智歯周囲炎が起こり、痛みや腫れが強く、口が大きくあけられなくなることもあります。
このような場合は、親知らずを抜歯した方が良いでしょう。
この様な症状があるときは、歯科医師に相談しましょう。
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